作戦計画

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まず始めに香野はファントムから犯行予告が来た事を警察と美術館に知らせた。こうして警察と美術館の全面的な協力をうけられるようにした。 そして次に美術館の見取り図、設計図、防犯装置や警備員の配置が印された総合警備見取り図を美術館からファックスで送ってもらった。 それをテ―ブルの上に並べ、2杯目になるコ―ヒ―を飲みながらファントムの侵入経路の予測と効率の良い警備員の配置を考え始めた。 美術館の出入り口は合計3ヶ所しかない。正面玄関、従業員専用の通用口、そして美術品を運びこむための専用入り口。基本的にどの入り口にも防犯装置があるが、ファントムには役不足だろう。機械には限界がある、だからどの出入り口にも警備員の配置が不可欠だ。 そして隠されし真実がある特別別館。 特別別館は14年前に爆破されてしまったが、その後新たに造り直された。 その特別別館に行くには一本の通路だけ、その通路以外からの侵入は不可能。明かり取りの窓はあるものの、その窓のガラスは強化ガラスになっていて割る事はまず出来ないだろう。そして通路にも赤外線センサーが張り巡らせてある。これを回避する事も不可能に等しい。 そして特別別館へ入るための扉。新築されたさいに扉にも新たに防犯装置がもうけられた。
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