職人物語~コンドーム~

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慎太郎「はぃ200円」 俺「オィオィオィ 俺かょ もしお金入れた瞬間 おまわりさんに捕まったらどーすんねん」 知らないとは つねに恐怖がつきもの 悪い事ではないかとハラ×2 そこで二人がたてた大作戦 「 一人が見張り一人が買う大作戦 」 まことにベタである… 先陣はジャンケンで負けた俺 俺「よし 行ってくる 人が来たら口笛を吹いてくれ」 二人は握手し配置につく 口笛など5Mも離れれば聞こえるはずもなぃ ましてや慎太郎を確認すると 30M?50M? 目があうなり笑顔で手を振る慎太郎 俺はさりげなく通り過ぎながらお金を入れてく事にした… 周りを見る… 誰もいなぃ… 慎太郎を見る… 笑顔で手を振ってくる (よしッ 今だ!!) 歩きだした俺… 自販機を確認… お金を握りしめる… 100円を投入… ダッシュで慎太郎の元へ… はたからみたら実に怪しい二人組 慎太郎「どうだった?」 俺「大丈夫 行けるゾッ」 慎太郎と入れ替わる… 慎太郎はなぜか後ろ歩きで自販機へ … 目が合うたび手を振ってくる… 100円投入…ダッシュで戻ってくる 慎太郎「余裕だね♪」 実にこの作業を繰り返す事 5回 費やした時間は1時間 普通に買えば3分もかからないのに 二人は貴重な青春時代の1ページを 見知らぬ500円の箱に情熱を燃やしていた… 二人とって見知らぬ箱は 宝物を手に入れたかのように奪い合いながら 大事に抱え走った… とにかく走った… それが ただのコンドームとも知らず…
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