未来への道

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『ねぇ、南くん。こうやってさ…ずっと過ごせたらいいね』 しおりはぽつりと呟いた。 『ん?』 『ずっとずっと………』 しおりは急に俯いた。その先の自分の言葉に恥ずかしくなったのだろう。言わなくても伝わる。 ずっとずっと一緒にいたい カップを握るしおりの手をテーブル越しにそっと包んだ。 するとテーブルの端に積んであった本が一気に崩れてしまった。 『あっ!ごめん』
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