中学生時代

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ある日、担任からイジメの件について話しがあるとの事で、放送室に呼び出された。 最初は、どういったイジメだったのか、心当たりはあるかなどを聞かれた。 俺は真実を全て伝えた。何も原因が思い当たらない事。何故俺がそんな目にあわなければいけないのだろう、そう疑問に思わざるをえなかった。 全て話した後、担任から言われた言葉に、耳を疑った。 担任「誰がやったかは分かった。シュウが急に制服の第一ボダン開けたからびっくりしたみたい。だから、イジメられるシュウにも原因があるんだ」 (当時制服が学ランで、学ランの第一ボダン、ワイシャツの第二ボタンまで開けていた) 明らかに嘘なのは見え見えだった。たかがそんな理由でイジメる奴がいるだろうか。 そんな理由で、放課後図書室でイジメの話し合いをするだろうか。 なにより、担任の言葉が信じられなかった。 そんなたいした事ない理由でイジメられる方はたまったもんじゃない。 イジメられてる人間にたいして、「イジメられる方も悪い」なんて言えるだろうか。 何も分からないくせに、そんな事言われた事に腹立たしかった。 所詮教師なんて、その程度。クラスメイトも助けてくれる訳でもなく、ただ黙って見てるだけ。担任はイジメの事には触れず、見て見ぬふり。 教師なんて、大人なんて、信じない
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