短篇一ノ刻 「林間学校」

11/19
前へ
/21ページ
次へ
~扇奈~  鳥のさえずりが聞こえる…。眠い…。 春妃「お~い? 扇奈さぁ~ん、もう朝なんだけどぉ?」 扇奈「きっと夢! 本当は夜中の二時くらいなんでしょ~? 騙そうたってダメなんだからぁ~……すー、すー…」 春妃「…っもう! ホラ時計だよ! ちゃんと見る!」 扇奈「むにゃむにゃ……」 春妃「とことん抵抗する気ね…だったらこっちにも考えがあるんだから!」 扇奈「すぅー…、むぅ!?」 春妃「アンタ昔っからくすぐりには弱かったよね~♪」  くぅ~、春妃め~! さすが幼馴染…。私を知り尽くしてるって感じ……。 春妃「さぁ、どうかな? 起きる気になった? それとも、まだ寝たフリするつもり?」 扇奈「はぁ…んっ……はぁっ、はぁっ…」  起きてるってばれちゃいけないから笑わないようにしてるけど……ダメ…声が……出ちゃうよぉ……。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加