仮初めの平穏
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反射的に横方向に飛び退き、前方回転を交えて衝撃を緩和。回る視界の端で、直前まで背を預けていた大木が炎の奔流に飲み込まれたのを辛うじて確認できた。 こんな満身創痍の状態でよくここまで動けたものだ、なんて感心しかけていると、その炎の奔流から発生した熱風が俺の体を攫い、体勢を整える間もなく下生えの上を転がる。 何か固い物に背中から激突して回転が止まったが、同時に俺の意識もそこで途切れた。
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