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金髪の男は驚きで目を見開き、言葉もなく立ち竦む。
「……な、何を!?」
やっとのことで出た言葉を受けた黒い髪の男は、ニヤリと笑みを浮かべるとその掌を空へと向けた。
瞬間、光の帯が天から落ちてきたように見えた。
眩い光と共に。
直視出来ないほどの光。
その奥で何かが蠢くような感覚に陥る。
「何を、だと? 至極簡単なことだよ。すでに詠唱は始まっていた。お前が動く前からな。ただ、それだけのことだ」
当たり前のようにさらりと発された言葉。
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