君と僕

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  ごめんなさい   そう言った時 貴方は酷く驚いた顔をした   ごめんなさい 弱い私でごめんなさい     ごめんなさい   そう告げた君は とても儚げに見えた   今にも消えて 居なくなってしまいそうだ     強くなりたかった 貴方の隣に居たかった   それも今では叶わない     抱き締めたい 泣かないでと言って   この腕に閉じ込めてしまいたい     優しい貴方を傷付けた どうか私を嫌って下さい   嫌な女だと嫌って下さい そして私を忘れて下さい     一体どれほど泣いたのだろう   赤い瞳に瞼を腫らし 顔を背けもせずに   真っ直ぐに見つめていた     毎日繰り返される 終わりの無い暴力   昨日までは普通だった 突然始まった無視   そして私は汚された     最後に君の笑顔を見たのは 何時だったろうか   共に下校したのは 何時だったろうか   何時から苦しんでいたんだろうか     貴方に話していたら 何か変わったのかしら   今となっては分からない     君の変化に気付いていたら 何か変わったのだろうか   今となっては知る術がない     何も言わない貴方に背を向けて 私は私と貴方に別れを告げた   さよなら   ごめんなさい     離れて行く君を引き止めていれば その日をどんなに後悔したか   僕が君を追い詰めた   僕が君を苦しめた   風が僕をすり抜ける 見上げた空は 憎らしいくらいに晴れている   僕は一生許せない 否許されない   だって僕は罪人だから  
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