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「謝るのは俺の方だよ!ごめんな。お前が不安な時に、そばにいてやれなくて」
「え?」
「妊娠…してるんだよな」
「…」
「ごめん…傷つけて。本当にごめん!」
「孝之…」
ユイは、自分のお腹に手をあてた。
「もういいよ。泣かないで」
「え…?」
「私達は、ちゃんと生きてるんだから」
「ユイ…」
俺は、ユイと、
そこにある小さな命を、
優しく抱きしめた。
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