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魔王はそういい最後の言葉を言おうとする…
『イ…ヤ…イ『ヤァァァァ!!!…はぁ…はぁ…クソッ…また…同じ夢…』
夢から目覚め、いきなりベッドから起き上がり鞘に納められた剣を抱え左目に手を当て、俯く一人の女
『大丈夫かよ…』
女の腕の中にある剣から声が聞こえる
『あぁ…大丈夫…いつもの事だ…毎日見る…ただの夢だ…』
女は慣れたように剣から聞こえる声の主に答える
『本当か…?』
『…あぁ…本当だ…』
『そうか…なら良いけどな♪とりあえずさ、腹減ったから下に行って宿のババァに何か作ってもらおうぜ?』
『ったく…お前最近食ってばっかりじゃないか…豚みたいになって重くなるぞ…』
『この俺様がそんな豚みたいになって重くなるわけねぇだろ♪』
『そのポッコリと出た腹を引っ込めてから言えよ』
クスクスと笑いながら、長剣をベットに投げて立ち上がる。
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