書道~パワーアップ~

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三角なリザロの頭が凄まじい速度で突っ込んでくる。 体を転がして、紙一重でかわすフウガ。 「…ちっ、デカい図体してやがるくせに!」 体を反転させ、またリザロが突っ込んで来た! 「同じ手を、二度も食うか!」 いつのまにか紫に燃え上がるフウガの右足。 リザロの鼻先が激突する寸前、真上に飛び上がるフウガ。 「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 リザロの眉間にキックが炸裂。火花が飛び散るが、全く傷はついてない。 「くそっ!」 キックの反動を利用して、空中で体制を立て直そうとするフウガ。 しかし、リザロの長い舌に捕まってしまう。 地面に着地したフウガは、リザロの口にジリジリと引き寄せられていく。 「なめたマネしやがって!」 フウガの体を青いオーロラのような物が包む。 「これでっ、どうだぁぁぁぁぁ!!」 飛行形態に変わったフウガは、腕のかぎづめでリザロの舌を切断した! シーソーがきしむようなとてつもない鳴き声をあげたリザロは、不気味なほどのスピードで地中に逃げていった。
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