札幌ロボトミー訴訟

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A氏は、内科の治療と思って入院したが、精神科閉鎖病棟であったことへの不満を爆発させ、興奮する事が多かった。点滴ボトルを12~13本割ったり、制止した職員をピンセットで突き刺そうとしたりした。そのような状況下でD院長は、慢性アルコール中毒及び爆発型・意志薄弱型精神病質と診断して薬物療法や電気ショック療法を実施した。しかし効果が無いので入院後2ヶ月でロボトミー手術を実施する事にした。D院長は、C病院には手術の設備が無いので、脳外科病院のE医師に同手術を依頼した。E医師は、A氏の同意を得ず、妻のみの同意でロボトミー手術を2回実施した。その結果、A氏は後遺症として人格低下をきたし廃人と言うべき状態になった。
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