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舞美と別れ、いつもの坂道を登る。 もう散ってしまった桜並木を歩く。 前方から見慣れた女性が歩いてきた。 「零。あんたまた今日もどっか行くの?」 「うん、ママは仕事は?」 あたしの母。 キツめの顔…化粧は濃い。いや、濃いくないかもしれない。顔が派手なのだ。髪の毛は赤めでストレートのロング。 今年30歳になる。 若くない?とよく言われる。当たり前。だってあたしはママが14で産んだ子だ。 ロクデナシは子供の時からロクデナシだったんだと思う。 当時付き合っていた8歳も年上のホストと子供を作ったって言ったっけ。 ホストはもちろん遊び。ただ、少しキレイな若い子と遊びたかっただけだと思う。 ママは最初、ホストに16とウソついてたみたいで…本当の事と子供の事を話すと逃げられたらしい。
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