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「零(レイ)ちゃんは本当に素直でいい子ね」
「零ちゃんみたいな子供が欲しいわ」
「零はなんでも言う事聞いて、いい子だ」
みんな口を揃えて言った。
でもあたしには、そんな言葉は宙を舞うように通り過ぎて感じる。
だって、人間なんて、心の中では何考えてるかなんて、本人にしかわからないでしょ?
それがあたしには恐怖だった。
言葉は信用できない。
何かトラウマがあるとか、そういうのではないけど、あたしはそんな荒んだ心を持って産まれてきたのだ。
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