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ギャアアアアー
キシャァアアー
魔物の半分は先程の爆炎に巻き込まれ黒い灰と化した
魔物達は、何が何だかわからずキョロキョロと周りを見渡す。
すると、月明かりに照らされながらスタスタと歩いてる人間がいるではないか。
「ちっ、おいおい。たかが中級の魔法で死にすぎだろ…」
ま、下っぱの魔物だからしかたねえか…と口の端を上げてニヤリとあざけ笑う
グガァアアアー!!
魔物達は馬鹿にされたことに怒り青年に突っ込んでゆく。
ふう、とため息をつき前髪をかきあげる。
突進してくる恐ろしい数の魔物たちに、スッと右手を向け
「時の戒め」
とつぶやく。
するとどうだろう、全ての魔物達が制止する。
「クククク…。弱いねぇ」
青年は正面に向けた手を頭上に挙げ、
「俺様の名は断罪の騎士。死ぬ前にその汚らしい脳ミソにブチこんどけゃ。」
パチンッと指をならすと
ズシャァッ。
魔物達は全て細切れになり灰になった。
青年はつまらなそうに眉をしかめると足下に魔方陣を展開し
「瞬間転送」
シュンッ
青年は荒野から消えた。
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