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酒場のような所はワイワイと賑わっている。
皆何やら強そうな出で立ちで、一言で言えばガラの悪い酒場
ここは酒場ギルド。
ギルド…とは
立派な職業の一つで、ギルドに加入すると任務を任される。成功すればそれに見合った金が渡される。
強い者ほどランクの高い任務を任される。
それなりに危険も伴うが莫大な金が手に入る。
バーのカウンターの用な所でいかつい銀髪の男と客らしき黒いロングヘアの女が談笑していた。
チリンチリン…
そこへ先程の青年が、入ってきた。
銀髪の男が青年の見て
「おう、ご苦労だったなレオン」
レオン「おぃ、ラルク。なんてしけた任務だ?つまなんなすぎて俺様は失望だ」
ツカツカとカウンターにきて青年…レオンは椅子に座る。
ラルク、と呼ばれた銀髪のいかつい男はキョトンとする。
ラルク「あ、あれでもランクはキングだぞ?」
フンッとレオンは鼻で笑うと
レオン「中級2発で終わりだ。魔物の数は10万…、だったかな」
カウンターにほおずえをつきラルクを見る。
ラルク「なんてこったい。時間稼ぎにキングをやらせたのに断罪の騎士様はお強いこって。」
と呟く。
レオンをぴくりと眉を動かす
レオン「時間稼ぎ…?」
ビク…
しまった、という顔をしてラルクは露骨に口笛をふく
レオン「おい。」
どこからか取り出した刀の切っ先はラルクの首に突き立てる
ラルク「レレレ、れおん?あ、明日言うから…。な?だから刀を下ろしてくりゃはい」
フンッと刀を引くと、刀は消えた。
おもむろに立ち上がると
レオン「明日またきてやる。瞬間転送…」
と言い消えた。
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