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「手作り…‥」
ぽそりと雲雀は呟き、ドキドキと様子を伺うツナをちらりとみてそれを口に入れる
甘い味が口いっぱいに広がると雲雀は少し顔をしかめた
「(甘過ぎ)…‥」
甘いものがあまり好きではない者にとってはかなり甘すぎた
ツナも雲雀が甘いものが苦手な事を知っているはずだ
もう一度ちらりとツナを見ると彼女はさっきとは違い満面の笑みを浮かべていた
その表情で雲雀は理解した
「(あぁ…なるほど)」
これはきっと長期任務に連絡もせず、ほったらかしにしてしまっていたお返しなんだろう
「(まったく…)」
ツナに飽きれながらも雲雀の顔には不満な色はない
むしろ
「ありがとう」
嬉しかった
にっこりと笑うとツナは面をくらったように大きな目をぱちくりと見開いていた
「けど」
「っ?」
「今度は甘くない方がいいな」
「えっ?」
かならず任務いっても君への電話は忘れないようにするから…‥っと付け加えられると理解してもらった事嬉しかったのかツナは華が飛ぶような最高の笑顔で頷いたのだった
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