地獄への門

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地獄というものがこの世に存在するのなら、それはまさしくここだろう。 燃え盛る灼熱の中、漢たちは獄炎をその勇ましい肉体で耐え続ける。 勝利をつかみ取る。  ――その瞬間まで。 どれだけの時間耐えているのだろうか。 場はインフェルノと言った方が語弊が無いくらいに絶頂を窮め、しかしながらそれを正面から受ける彼らがいる。 耐えることを断念すれば天国が待っているというのに……。 サウナから。
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