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゛あの人゛と出会ったのは五歳の時―。
薄暗い公園で一人泣いてて
この世の終わりみたいな気持ちで
小さ過ぎて死にたいとかは思って無かったけど
自分なんか消えてしまいたくて
飛び出していなくなっても
誰にも気付かれず
探しに来て貰え無い
悲しさに
打ちひしがれてたら
声をかけられた。
探る様な気遣う様な優しい口調。
心配そうな表情で覗き込む顔。
途端、僕の小さな心臓は跳ねたんだ。
その時から
僕は゛あの人゛…
憲司お兄ちゃんが
大好き…。
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