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逃げてる間に土砂降りの雨が降り出した
「待てよ!愁っ」
彼女を置いてずぶ濡れになりながら追い掛けてくる
「…待てってば!」
少しイラついた様子で僕をあっさりと捕まえると強く抱きしめられた
「…にげんなよ、悲しくなるから…」
「…なんで…」
「好きだからに決まってるだろ?」
「…ホントに?」
僕が相手の方をみた瞬間そのままキスされた
んっ…
馬鹿みたいに二人で雨に濡れながら、また甘いキスを交わした
「…大好きっ、大好きだよ槐兎」
「俺も、大好きだよ…もう、離してやらないし逃がさない」
僕は、みんなが嫌う梅雨の時期が大好きなんだ
だって、彼と出会って幸せになれたのだから…
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