さようならの歌

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「克巳…」 『絶対死なせない…死なせるもんか!!俺が真人の病気治してやる…』 「…うん、待ってるから」 俺たちが約束したあの時を丁度五年がたった 真人と約束した通り俺はアイツの病を治すためにいろいろ研究しながら、医者になった。 真人の病気は、簡単に言うと不治の病だ でも、最近医療技術が発展していき真人の病気を治せる一歩手前まで来ている状態 早く真人を助けたい一身で病の研究を日々進めている 近頃、真人は病が悪化しつつある 苦しんでいる真人をこれ以上みたくない。早く、真人を助けたい 今日も真人の病室に向かった 「…克巳…」 『…具合悪そうだな…薬、飲むか?』 真人に会いに来ると見るからに顔色が悪かった 早く、真人の病気を治さなければ…真人が死んでしまう…それだけは避けたい。約束したのだから 彼は頷き俺の手から薬を受け取りそれを口に含んだ 俺からコップを受け取ろうとした時俺がコップの水を含みそのまま真人に口移して飲ませた 「…んっ…ふぅ」 飲ませた後も、好きなだけ真人とのキスを味わうとゆっくりと離れた 『…薬苦いな』 「…馬鹿。」 この時間が俺にとって凄く幸せな時間だった。
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