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慌てて逃げ出す男たちをソラは茫然と見ているしかなかった。
リフリーが右手をかざすと男たちの足に植物が絡みつく。
男たちは全員転んでしまい、リフリーの後ろにいた憲兵たちに捕まり、どこかに連れていかれた。
ソラはふと袖を引っ張られていることに気づいた。見てみると先ほど逃がした女の子がいた。
「怪我はない?」
「うん!!大丈夫だよ。ありがとう、お兄ちゃん」
女の子はそう言って笑顔を見せてくれた。
その笑顔を見て、自然とソラも笑顔になった。
「二人とも怪我はないようですね」
リフリーが話し掛けきた。
「リフリー様。ありがとうごさいます」
女の子はそう言って頭を下げる。
リフリーは女の子の頭を優しくなでてあげていた。
リフリーはソラの方に視線を移した。
「あなたは勇敢ね」
「いえ、そんなことは」
「あなたはこの女の子を1人で助けようとしたでしょ?あの人数に向かっていくのはかなりの勇気が必要よ」
リフリーはソラの手を握る。
ソラは顔が赤くなってしまう。
リフリーはクスクスと笑った。
「あなたかわいいわね」
「!!!!!」
「あ、また赤くなった」
女の子にまで指摘される。
そんなとき前からリリィシアが歩って来た。
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