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ソラは大聖堂の奥に緑色の輝きを放つ物体を見つける。
「リフリーさん。あの緑色に光ってんのなに?」
「あぁ、あれは結界石よ。ゴッドシティの結界を発生させている石よ」
「それって簡単に教えてもいいんですか?」
「勿論ダメよ」
「それじゃ・・・」
「実際、私がいるのはアレがあるからなの」
ソラはリフリーの話を黙って聞くことにした。
「アレは私が一人で守っているの。憲兵たちはあまり戦力にはならないわ。そこであなたに来てもらったの」
「え!?」
ソラはリフリーの話の意味が分からないようであった。
「あなたに是非、私の片腕になってほしいのよ」
「オレが・・・。なんで?」
「あなたは才能に恵まれているわ。それに・・・」
「きゃ~」
悲鳴らしき声が聞こえてくる。見てみるとリリィシアが憲兵たち追われていた。
リリィシアは一直線にソラの方へ向かってきた。
「ソラ。こんな所にいたの?」
「え?」
「探したんだからね」
初めて半泣きのリリィシアをみた。そんなリリィシアにソラは戸惑いを隠せなかった。
ソラとリリィシアは追いかけてきた憲兵たち取り囲まれた。
「リフリー様。この娘が神殿内で怪しい行動をしていました」
「今すぐ取り押さえますので」
「やめなさい」
リフリーは憲兵たちを大聖堂から追い出した。
「ごめんなさい、もしかして彼女に心配をかけてしまったようね」
「いえ」
リリィシアはケロッとして答えていた。
「リリィシア。そろそろ帰ろう」
「え、もう帰るの?」
ソラはリリィシアの手を無理やり引っ張り大聖堂を出ようとする。
「ソラ君。答えはまた今度聞かせてね」
ソラは振り返りリフリーを見る。
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