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リフリーは微笑を浮かべていた。
「ソラ、本当に帰るの?」
「あぁ、もう充分だよ。それじゃ失礼します」
そう言って歩きだそうとしたソラたちは衝撃的な言葉を耳にする。
「そう。それじゃ今夜また会いましょ」
アシュレイの計画では今夜、神殿に忍び込むつもりであった。
その計画をリフリーは既に見破っていた。
「狙いは結界石よね」
「え!?バレてるの?」
「いつ気づいたんですか?」
「ヒミツよ」
ソラはリフリーに飛びかかった。リフリーの顔目掛けて右ストレートを放った。
しかし、ソラの右ストレートはリフリーの顔の前で止まっていた。
それは、街で男たちに絡みついた植物がソラの右腕に絡みついていた。
「なっ!?」
「焦らないで。決戦は今夜よ。準備はしておくわ」
「準備?」
「来てのお楽しみよ」
リフリーの先ほどまで美しいと感じていた微笑がソラには恐怖を感じさせるものに変化していた。
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