猛牛の門番

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ソラたちは神清樹の近くまでやってきて、違和感を感じる。 本来いるべきはずの憲兵の姿が一人も見当たらなかった。 そんな異様な状況のなか、4人は警戒しながら先に進む。 エレベーターの前に来て、ソラは立ち止まる。 「だれかいる」 ソラは前方を指差した。 そこには確かに人影があった。 「いるな」 銀次は刀に手を握り、臨戦態勢に入る。 リリィシアもリボルバーに手をのばす。 「ですが・・・一人だけのようです」 アシュレイは気配を探りながら話す。 「待ち伏せかあの一人がとても強いのかどちらかです」 ソラはその人影に向かって足を進める。 「ソラ!!待ちなさいよ」 ソラはリリィシアの言葉に耳をかさなかった。 辺りにリリィシアの声が響きわたった。 その時、人影がゆっくりとソラたちの方へ向かってきた。 「来ますよ。準備を・・・」 アシュレイの言葉に一同に緊張がはしった。
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