猛牛の門番

4/13
前へ
/974ページ
次へ
その場にはソラとリーガルのふたりだけになった。 「そろそろいくぞ」 リーガルはクラウチングスタートのような体勢になる。 「オッサン、そんなんでオレには勝てないぞ」 そう言ってソラは一気にリーガルとの距離をつめる。 しかし、リーガルまであと少しのところで、リーガルが動き出した。 スタートをきったリーガルの体勢は低いまま、ソラの腹部を完璧に捉えた。 「ガハァ」 リーガルはソラを捉えたまま、中腰で走り続けている。 「もらった」 リーガルはそのまま憲兵たちの待機所に突っ込んでいった。 ソラは勢いよく吹っ飛ばされた。 ソラは寝転がったまま起きれなかった。腹部に強烈なタックルを受けて、足が動かなくなっていた。 「ソラ、おまえは立てない。諦めろ・・・」 リーガルが一歩一歩ソラに近づいてくる。 「まだまだ」 ソラは歯を食いしばり、立ち上がろうとするが下半身に力がはいらなかった。
/974ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6724人が本棚に入れています
本棚に追加