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「夢じゃ、なかったのか?!」
「・・・・・恩人を斬る気?」
「いや、すまん」
銀次は、慌て、柄から手を離した。
警戒を解いた銀次の脇を謎の女性は通り過ぎていった。
他のメンバーも銀次の声に反応し、謎の女性に目を向けていた。
謎の女性の出現にソラ達は警戒心を抱いた。
「何だ、あいつ?」
「敵?」
明らかに場違いな、純白のドレスを身に纏った女性は、ルディの前までやって来た。
「・・・・・久しぶりね」
ルディは、信じられないと言わんばかりの表情で女性を見ていた。
「生きていたのか?」
「・・・・・愚問ね」
「そうか。今までどこで何を?」
「・・・・・光の都で医者をしていたわ」
“光の都”
つい、こないだ、ソラ達は光の都の広場で大暴れしたのだ。
「・・・・・広場であなたを見たわ。・・・・・手配書もね」
「そうか」
「・・・・・でも、あれはやり過ぎね。・・・・・いろんな人に迷惑がかかったわ」
ルディを光の無い目で女性は見ていた。
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