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「ふん、残念だけど、そろそろ時間ね」
ウィンディは、ソラから目を逸らすと、雨の降り注いでいる一帯に目を向けた。
それにつられて、ソラ達もウィンディと同じ所に視線を向けた。
「・・・・・雨が止むわ」
ウィンディがそう言ったときだった、激しく降り注いでいた雨は勢いを失い、ゆっくりと止んだ。
散々、雨に打たれたメシアとロードは、体をブルブルと震わせていた。
「よ、よ、よくもやってくれたね!!」
「・・・・・寒い」
体を震わせながら、強がるメシアと、極力話さずに体力を温存するロード。
2人を前にしても、ウィンディの態度は変わらなかった。
「・・・・・魔眼の騎士団だな?」
「君は誰?」
「水の魔眼使い、ウィンディよ」
明らかな上から目線のウィンディ。
「ふ~ん。で、なんの用かな?僕は、今、凄く機嫌が悪いんだけど・・・・・」
メシアの目がキリッと鋭くなる。
今まで時折、放ってきた高圧的なオーラをウィンディに向ける。
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