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「『大流源<ダイリュウゲン>』」
噴き上がっていた水柱がうねりながら、一つになる。
噴き出していた水柱がなくなると、一つの真ん丸な水の球が出来上がった。
メシア達は、その球体に釘付けとなった。
しばらく球体を見ていたメシアがハッとした。
「マズイ!?あれを何とか・・・・・。いや、あの女を殺せ!!」
メシアは慌てていた。
そのメシアの慌てぶりを見ていたロードが、ウィンディに向かって走りだした。
「・・・・・遅いよ」
駆け寄るロードを見ながら、ウィンディは水の球体の力を解き放った。
溢れだし、荒れ狂う水流は、メシア達を一瞬で飲み込んだ。
「・・・・・急いで、ここを離れるわよ」
難敵を一時的に退けたウィンディは、この場を早急に離れることを提案した。
それに反対する者は居なかった。
今のメンバーのコンディションを考えれば、当然のことだった。
ソラ達は足早にその場を離れるべく、身を翻した。
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