新たなる世界

5/9
前へ
/974ページ
次へ
ジークの振るう大剣は、凄まじい勢いで、ムゲンに迫っていく。 そんな大剣にムゲンは、果敢に拳を突き出した。 拳撃で迎撃する気だった。 普通なら適うわけがない図式だ。 しかし、魔眼使いに常識は通じない。 2つの攻撃が衝突する。 直後、もの凄い衝撃が辺りに駆け抜けた。 「クッ!?」 厳しそうな声をあげたのは、ジークだった。 それもそうだ。 ジークの大剣は、粉砕されてしまったのだ。 粉塵か辺りに舞う。 「もらった!!」 大剣故に、攻撃後は無防備な状態になってしまう。 そこに、ムゲンの豪拳が繰り出された。 ジークは、なすすべなく、豪拳を受けた。 その瞬間、ジークの体は粒子に還った。 辺りには、ジークの血が飛び散った。 「南無阿弥陀仏」 ムゲンは、ジークの血を体に浴びて、真っ赤になっていた。 血まみれの状態でジークに手を合わせた。 ・・・・・ムゲン。 魔眼の騎士団の一員で最強という噂がある。 能力『粉砕』:触れたモノを全て粉砕してしまう。 何であっても・・・・・。
/974ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6724人が本棚に入れています
本棚に追加