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ジークの振るう大剣は、凄まじい勢いで、ムゲンに迫っていく。
そんな大剣にムゲンは、果敢に拳を突き出した。
拳撃で迎撃する気だった。
普通なら適うわけがない図式だ。
しかし、魔眼使いに常識は通じない。
2つの攻撃が衝突する。
直後、もの凄い衝撃が辺りに駆け抜けた。
「クッ!?」
厳しそうな声をあげたのは、ジークだった。
それもそうだ。
ジークの大剣は、粉砕されてしまったのだ。
粉塵か辺りに舞う。
「もらった!!」
大剣故に、攻撃後は無防備な状態になってしまう。
そこに、ムゲンの豪拳が繰り出された。
ジークは、なすすべなく、豪拳を受けた。
その瞬間、ジークの体は粒子に還った。
辺りには、ジークの血が飛び散った。
「南無阿弥陀仏」
ムゲンは、ジークの血を体に浴びて、真っ赤になっていた。
血まみれの状態でジークに手を合わせた。
・・・・・ムゲン。
魔眼の騎士団の一員で最強という噂がある。
能力『粉砕』:触れたモノを全て粉砕してしまう。
何であっても・・・・・。
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