第二章

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アレン「ところで龍、お前はなんでこんなに詳しいだ?」 龍「詳しいも何もないぞ半分は見ているからな」 アレン「誰なんだよお前は……?」 龍「しいて言うならお前の父親だな……」 アレン「お前は……瀕死で見つかった龍で親父の中にいた龍……」 龍「ご名答だまあダイヤと呼んでくれ」 アレン「ああ、でもなんで俺の中にいるんだ?」 ダイヤ「まあ話しを聞け」 またダイヤは語り始めた。 ダイヤ(父親)「全ての責任は俺にある……」 か細い声で妻に言う。 妻「貴方は悪くないわよ………」 妻も顔が死んでいた。 ダイヤ(父親)「俺は死をもってアレンを助ける……」 妻「そんな……」 ダイヤ(父親)「俺の血をアレンに渡す。そしてお前はアレンを俺の分まで沢山沢山愛してやってくれ。それじゃ次会う時は俺はアレンの中でな」 ダイヤ(父親)は妻の心臓に指を指す。 妻「ダイ…ヤ…ダメ死んじゃダ……メ」 妻は泣きながら訴える。 ダイヤ(父親)「俺は死なない。俺はアレンの中と お前の心の中に生き続けてるから」 笑ってダイヤ(父親)言う。 それがダイヤ(父親)の人生最後の妻に贈った言葉だった。
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