第三章

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玲奈「さぁて森に入りますか」 玲奈はテクテクと周りを警戒しながら森へと入って行った。 玲奈「クウー探知お願いね」 クウーは元気良く頷き クウー「クゥー!!」 コロボックルは主に探知能力が備わっている。 あくまでも主にだが クゥーにも例外はなく探知能力が備わっている。 コロボックルはとても弱い種族なので狙われたら一撃であの世行きになる。 それを避けるために探知能力が備わっており、人はそれに頼っている面もある。 大体半径1.5km以内ととてつもなく凄い訳ではないが ある程度は役に立つ。 玲奈はクウーに聞いた。 玲奈「いる?魔物……」 クウー「クゥ…」 クウーは首を横に振る。 玲奈「感じたら教えてね」 クウー「クウ!!」 ニコニコしながら大きく頷いた。 少し森の奥深くまで入って行くと辺りは一気に薄暗くなり静かだった。 チュンチュン 小鳥の囀りも少なくなり周りは生き物の存在を感じさせないくらい静かだった。 カサ……カサ…… 私の足音が大きく聞こえる。 何だか背筋がゾクゾクとしている。
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