第三章

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私は肩から振動を感じた。 目をやるとそこには ブルブルと小刻みに震えているクウーがいた。 玲奈「クウーいるの魔物が」 クウーは声をださずに首を縦に振った。 玲奈(こんなにもクウーが震えているなんて……) やっぱり強い魔物…… そう直感した。 玲奈「クウー……帰ってもいいよ……」 クウーはまるでありがとうと言っているみたいにクウーと小さく答えた。 玲奈「さぁ私は戦う準備を……」 クウーはボンと言う小さな音と同時にどこなに戻ってしまった。 私は神経を集中させ、ゆっくりと歩く。 見つかってはいけない。 どうにかして初撃で倒したい。 だが初撃では倒せないとしても……… 大ダメージを与えたい……… クウーと別れて二、三分………… 二、三分が一時間にも二時間にも感じる。 額からは汗が流れ落ちる。 暑くもないのに……
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