悲しき運命

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「あの二人、仲良いでしょ」 ジュリーが言う。 そんなの見ればわかると、キルアは心の中で思った。 「でもさ、二人は ナァムの継承者同士なの。」 ナァムとは代々ショルグの神に使えてきた一族のことだ。 「だから絶対に結ばれない。 そんな運命にあるのよ。」 ナァムは血統を重んじる。 世襲制なので、避けて通ることはできない。 一族の血を絶やさないためにも、ナァム同士の結婚は認められないのだ。
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