それは 携帯電話から始まった

ママ友達

「あ～ぁ 携帯持ってたって鳴らないじゃない」

〔あっ！そうだ ノブ 何してるの？今日はバイト？〕

〔タカ 部活何時に終わる？〕

三十分「何よ メール返してくれたって良いじゃない」

一時間 「来た来た！ ノブは…バイトかぁ タカも？ ８時かぁ 同じに返して来なくても良いのに…はぁ～」

突然携帯電話が鳴った！

「もしもし？あ～ ビックリしたぁ」

「何よぉ そんなに驚かした？」

「だって鳴らない携帯がいきなり鳴ったらビックリするわよぉ」

「やぁだぁ 変な事いうのね～可笑しい あっ！そうそう この前の話なんだけど…」

ママ友達の一人で多恵子さん
子供共々幼稚園の頃からの仲良しママさん

二十分ほどいろんな話をしたあと

「ねぇ さっきの鳴らない携帯だけど…」

「もう良いわよそれは」

「違うわよ そんなにつまらないなら メル友でも作ったら？」

「メル友？」

「知らないの？相変わらず時代に遅れてるのねぇ 知らない人とメールで友達になるの」

「出会い系ってやつじゃないの？」

「バッカねぇ 会わなきゃ出会い系にならないんだし メールだけだもの安全よ」