49人が本棚に入れています
本棚に追加
時間はあっという間に流れ、もう五月になってしまった。
僕は類と一緒に生徒会に入った。
理由は類の親は厳しく、勉強に支障が出る部活には入るなと言われていたからだ。
だが、入ってから全くと言っていいほど仕事がない。
更に僕は学級委員長にも選ばれた。
テストのことを引きずっていることが理由だろう。
副委員長には菊地が選ばれた。
菊地は多くの人に慕われているからだと僕は考えている。
学級委員長にも今まで仕事がなかったが、放課後に学級の代表が会議に出ることになった。
担任はこのことを学年会議だと言っていた。
放課後、僕と菊地は指定された場所に行った。
そこには見たことのない人達が多くいた。
テーブル長方形に並べられていて、四組の札が置いてある所に座った。
ふと右斜め前を見ると、綺麗な女子がいた。
顔のレベルでは神谷と同じレベルだが、神谷よりも大人っぽい。
髪はショートカットで、いろいろな言葉で表現できるくらいだ。
「あの人誰か知ってるか?」
僕は菊地に聞いてみた。
「あの人は一年七組の学級委員長の落合百合さん、ソフトボール部のはずよ」
最初のコメントを投稿しよう!