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「シェリピアリ、Avisの鼓動に反応があった」
私がそう呼び掛けた人物は、薄明かりの中で振り向き、答える。
「その呼び方は、やめて。本当の名であるルナと」
振り向いた人物から発せられた声は、空の果てへと吸い込まれていく。
姿さえよく見えないが、一点を見つめる碧眼だけは、一切の迷いさえ感じられない。
「では、ルナ。Avisの目覚めを、どうやって誘発させるつもりか」
「大丈夫…… Avisは、己の力で目覚める。彼には、私がついているから」
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