佐倉航平(10days after)

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    ――*――*――*―― 月曜日。 結局、昨日も寝坊してしまい、答えらしい答えも出せずに、一日を浪費してしまった。 シロは、どうしたいのか。 助けたいとか、慰めたいとか‥そんなおこがましい思いじゃない。 少なくとも、この気持ちは、佐倉さんが言うような、勘違いではないと思う。 それを伝えたい。 「伊豆くん。」 はっとして、顔をあげると、伊藤サンが隣に立っていた。 コピー機を占領したまま、考えにふけっていたみたい。 「あ‥、すみません‥」
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