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答えに詰まり、黙って俯いてしまった。
シロ自身が、一番キライなタイプの女のとる態度だ。
さらに自己嫌悪で沈みこむ‥。
しばらくのち、沈黙を破ったのは、伊藤サンだった。
「らしくないな!いつもの伊豆くんはどうした?」
「え‥?」
バシバシと背中を叩かれる。
「いつもなら、くってかかって反論するだろうに。」
「伊藤サン‥。」
そして、ぐっと顔を近づけ、小声で言った。
「今日は朝からえらくフェロモンが出てる。気をつけろよ。」
袖口もな。と、つけ加えて、ひらひらと手を振りながら、事務所に戻ってしまった。
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