遊園地

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ジェットコースターは 意外にもあまり混んでなくて すぐに乗ることができた。 どんどん地面から離れていく。 こういう乗り物は大好きだけど やっぱりいざ落ちるとなると怖い。 チラッと横目で光子郎クンを見てみる。 確か彼苦手だったはずよね。 そういえば昔一緒に来たとき 嫌がる彼を無理矢理乗せたっけ。 …ところが彼は全然怖がる様子もなく涼しい顔をしている。 『こっ光子郎クン怖くないの?』 拍子ぬけして思わず聞いてしまった。 すると彼は 「怖くないですよ。 というかもう慣れましたよ。 誰かさんのおかげで。」 と嫌味ったらしく言ってきた。 その誰かさんって私しかいないじゃない! それに加えて 「えっもしかしてミミさん怖いんですか? あんなにはしゃいでたのに?」 と妖しく笑いながら言ってきた。 『そっそんな訳ないじゃない! 怖くなんかないんだから!』 カチンときて強がってしまう。 「本当ですか? 素直じゃないですねミミさんは。」 『そんなことないわ! ホントに怖くなんかないんだから!』 「はいはい分かりました。 まあ大丈夫ですよ。 こんなの一瞬です。」 『そっそうね! 一瞬よね!』 そんな会話をしてるうちに 私たちを乗せた機体は もう落ちる寸前まできていた。
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