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そうしていつものように飲んだかえりみち、
今から言わなければいけないことを考えてしまって舞い上がっていたのかもしれない、
私はすっかり酔ってしまっていた。
足はふらつき、声はしぜんと頭のなかで大きく響く。
川の水面がきらきらと光ってみえ、空は高く、世界がとても澄んでみえるほどに、私はおかしくなってしまっていた。
「やっぱりガンでさー!」
と言うと彼氏は
「そう」
と呼吸をするようにことばをそっと吐き出した。
わたしは、
何度もわたしの内側で練習したことばを
「別れよう」
滑り出す。
彼氏の返事はなかった。
そのひとは、わかっていた、という顔をして今日何度目かのため息をついた。
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