第零章 ~プロローグ~

4/7
前へ
/60ページ
次へ
「アベル兄さん!? 助けて…… とっても苦しいの…… 頭が割れる様に痛いの……」 アベルはアルに駆け寄ろうとしたがアルの周り多くの肉塊があるのが見えた 「!!」 アベルはその肉塊の正体に気付いた 全て強い力で引き千切られた魔物の死体だった 「どうしたのアベル兄さん? 早く助けて…… 痛いの…… わたしの中に何かいるの…… その何かがわたしに言ってるの…… アベル兄さんならわたしを助けてくれるって……」 (アルは一ヶ月も前に行方不明になったはずだ…… この一ヶ月は遺跡の中には頻繁に魔物が現れていた…… そんな中アルはずっと遺跡にいたのか? 有り得ないだろ……) アベルが頭の中で今の状況を整理しようとしているとアルの雰囲気が変わり空気の禍々しさが増しアルが跳びかかってきた 「頭の中で声がするの…… アベル兄サンヲ殺セッテ!!」
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加