第零章 ~プロローグ~

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アベルは跳びかかってくるアルをなんとか横に跳ぶことで避けながらさっきまで自分が立っていた場所をみて背筋が凍るのを感じた アベルがさっきまで立っていた場所は床には大きな穴があいている その中からアルの姿をした何が飛び出し、アベルの姿を確認するとまたすぐに跳びかかる 「アベル兄サン 逃ゲナイデ ワタシニチョウダイ ニイサンノイノチヲ!」 アベルは襲いかかって来るアルの攻撃を必死に避けながら隙が出来るのをまっていた しかしアルの動きは早く隙を見付けるどころか避け続ける事も難しかった アベルはどんどん追い込まれていく 「クッ!!」 脇腹をアルの攻撃がかすめた瞬間、脇腹に鈍い痛みが走りカッと熱くなる 容赦なくアルの次撃が頭部に向かって放たれるが痛みにより次撃への反応が遅れた なんとか頭を捻りかわそうとするが避け切れずにこめかみをかすめ気を失ってしまった 「…ル」 「アベル」
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