出会い

14/19
前へ
/458ページ
次へ
みんなが納得しだしたところで、舞ちゃんが話しはじめた。 「てかな~男の子なんてホンマ久しぶりじゃな~?なんか緊張するわ~それに、久しく人に仕事を教えるとかしてないから、うまく説明できるじゃろうか?」」 「それも確かにそうなんじゃけど、誰が教えるん?」 みっちゃんが、みんなの気持ちを代弁してくれたかのように尋ねる。 「一応、私とフジコちゃんと浦ちゃんに見てもらおうとは思ってるんよ」 話を聞いた瞬間、浦ちゃんが黄色い雄叫びを上げた。 「マジで~なんか私まで緊張してきたわ~」 「えっ私もなん?教えるの下手なのに・・・」 舞ちゃんの、思わぬ発言に自分の不安が心を押しつぶしそうになる。不安な気持ちを、落ち着かせたくて言葉を発していた。 「大丈夫じゃろ!いつも通りに教えてくれれば大丈夫じゃと思うから!」 あっさりと交わされてしまった。それが一番不安なのにぃ~でも、私も成長するチャンス? 頑張るしかないってこと?じゃあ、頑張ってみるかな!! 不安になることもあるけど、楽しく話していたら、あっという間に15分休憩も終わり仕事が始まる。 午後の新人指導の手順を頭に思い描きながら仕事にとりかかった。
/458ページ

最初のコメントを投稿しよう!

512人が本棚に入れています
本棚に追加