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淡く秘めた想い
それは小さな炎
忘れたくない想い
それは大切な蕾(つぼみ)
【私の命より大切な宝だから】
『恭子・・・どんな事があっても一生側にいよう・・・大切にするよ絶対に・・・・・・・』
英明が私に誓った言葉。一生忘れない絶対!!私の蕾と共に幸せになろうね・・・・
「英明愛してる。」
『俺も・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「えっ、何?何言ってんのか聞こえないし?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
英明の口元は確かに動いている。なのになんで声が聞こえないの?音声が途絶えた映像をみているみたい。私は、徐々に押し寄せてくる不安に、心が押しつぶされそうになる・・・
「ねぇ英明・・・なんで何も答えてくれないの―――・・・」
私の叫ぶような呼びかけに英明は微笑むだけで、もう何も語ろうとはしてくれない。
「えっ・・・なん・・・で?」
私の声など届いていないかのように、ただただ英明は微笑んでいる。
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