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英明の微笑とは裏腹に、私の心は穏やかさを失う・・・何をそんなに不安に思っているのか分からないけど、何かが引っかかる。引っかかる何かを考え込んでいると、(ふわり)と体が包み込まれ抱きしめられた・・・
「えっ!もー急に抱きつかないでよ・・・ビックリするしぃ!」
『・・・・・・・・』
突然抱きしめられビックリはしたものの、さっきまでの不安は消え、英明の温もりを体中で感じ安心して抱きついた。ん・・・?私は、変な違和感を感じた。英明って、こんなにガリガリだったけ?確かに細いほうだけど、もう少し筋肉質だったような・・・私は、不安になり顔を上げようとすると強く抱きしめられ、英明の顔を見ることが出来ない。そして、そっと横を見ると信じられない光景が目に飛び込んできた・・・・
「ひで・・・あき!?」
私の目の前に飛び込んできたのは、寂しそうな顔をした英明の姿だった!!えっ・・・じゃあ、この人は誰??私がパニックを起こしていると、英明は私に背中を向けて去っていく・・・
「待って――――英明!!」
私は、英明を追いかけるために抱きしめてくる相手を跳ね避けようとした。けれど、一層と強く抱きしめられ逃れることが出来ない。どうしたらいいの・・・・・??
「英明~!!」
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