隠された時間

出会い

朝礼をするために全員揃う。ジーンズメンバーは見渡す限り女の人ばっかりで男の人がいないよなぁ～。
男の人っていっても二人だけ・・・

一人目
大屋 英典（ｵｵﾔ ﾋﾃﾞﾉﾘ）26歳
見た感じは、ちょっとふっくらした感じで、デブでもないけど細くも無い感じで、お洒落気は全く無い。
年齢は若いけど姉弟で働いてるから弟って感じで興味が沸かない。
二人目
坪田 伸樹（ﾂﾎﾞﾀ ﾉﾌﾞｷ）43歳
見た感じは、黒焦げパンチって言いたくなるぐらい黒い・・・夏になればなるほど黒くなっていく。細身で若々しい感じを漂わせているけど、ただのオッサン。社員ではあるけど家庭あり。

あ～もっとましな人いないん？少しでも他に男が入れば目の保養になって楽しくなるのに。

キーンコーンカーンコーン

チャイムも鳴り終わり社員の坪田が朝礼を始める。

「おはようございます」
『おはようございます』
「え～皆さんには伝えていなかった事があるんですが、今日から新しい人が三人入ります。全員男性の方で今まで男性の人手不足だったので、これで少しは補える予定です」
『え～マジで！？』

皆同じリアクションになり声が揃う。面白い現象じゃし。口々にざわめき、私も一緒なって話しをしている坪田が注意を始めた。

「うるさいよ～黙って聞いてくれんかな？」

坪田の言葉で、口々に喋っていたみんなと私もポロポロ話を止めていき静まり返る。