始まり

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『春は何部に入るか決めた?』 自分の自己紹介に不服はないのか、満足そうに話しかけてきた。 『ん~、帰宅部で良いかな』 俺は頭をかきながら答える。 『春はスポーツとかすれば今以上にモテるのに』 雅人は何故かニヤニヤしながら言った。 ん? 『春君。かなり注目されてるわよ』 穂波が振り向き言う。 俺は周りを見ると数人の女子生徒と目があった。 直ぐに目をそらされた。 『ん?…いきなり嫌われたか?』 『春が嫌われる訳ないだろ……むしろ逆さ』 意味がわからん。
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