幼なじみ

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ここはある住宅街。一軒の家から叫び声が響いた。 『雪!学校行くから起きて!』 「…う~ん。もうちょっと」 『なに行ってんのよ!速く起きて!』 「~分かったよ。そこの制服取って着替えるから」 『ベッドから出て着替えなさい!』 少女が布団をはぐとそこには半裸の男が寝ていた。 『~なんで裸なのよ〃』 「昨日風呂入ってそのまま寝たから。エリまだ部屋にいんの?ズボン着替えるよ。」雪と呼ばれた男はがズボンに手をかけると少女は慌てて部屋を出た。 『リビングにいるから早く来てよ!』 赤くなった顔をそのままに少女は階段を降りていった。 扉の向こうでは男がしゃがみ込んで額に手を当てていた。 (なんであいつはあんなに無防備なんだ?) 『雪~!』 階下からの催促の声に慌てて着替え、男は少女の下へ向かった。 少女は玄関で待っていた。 『雪遅いからもう行くよ。』 「悪かったって。じゃあ母さん行ってくんね。」 こうして2人は家を出ていった。
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