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少女がぼんやりと街を見ていると目の前によく知ったカップルが通っていった。
「健司!あんたまだその女と別れてなかったの?この間別れるって約束したでしょ!」
少女は詰め寄りながら叫んだ。
〈な、なんだよエリじゃないか。奇遇だな。お前も買い物か?〉
「そんなのいいでしょ!今はこの女のこと!」
少女は慌てる男を一喝し更に責め立てた。そんな少女に対し男は逆ぎれし、少女の顔を殴ると大声で罵った。
〈うるせーんだよ!!毎回毎回セフレのくせに彼女面しやがって!お前なんか本気じゃねぇんだよ!〉
その言葉と殴られた事のショックから少女はその場から動けなくなってしまっていた。
そのまま言うだけ言ったカップルがその場を去ろうとしたとき、男の体が浮いた。
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